「オーラル・フレイル」の考え方、高齢者の口腔機能の低下を予防するキーワードとして取りまとめ―日本歯科医師会
日本歯科医師会は3月26日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で定例記者会見を開き、国内外の老年学会が高齢者の身体的な衰えを把握する上で提唱する「フレイル(虚弱)」の文言に着目し、高齢者の口腔機能の低下を予防するための国民運動として「オーラル・フレイル」の考え方を取りまとめたことを明らかにした。
大久保満男会長は、「口腔の虚弱の定義やEBMについてはこれから議論を進めていくこととし、まず国民に対して口の衰えに気づき、認識してもらうところから運動を展開したい」と述べ、従来の8020運動とともに国民への周知を図っていく方針を示した。
オーラル・フレイルを予防して、健康長寿を目指しましょう!
歯周病の治療や歯を失ったときの治療を受けるのはもちろんのこと、滑舌の衰え、食べこぼし、わずかのむせ、噛めない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下を軽視しないことが大切です。この僅かな口の衰えは身体の衰えと大きく関わっています。日本歯科医師会は従来の「8020運動」に加え、ここにオーラル・フレイルの予防という新たな考え方を示し、健康長寿をサポートしてまいります。
(歯科 News & Topics DENTAL VISION)